青森県つがる市

日本って意外と広いんだな


一週間、青森県の西側、いつもは荒れ狂うはずの日本海に面するつがる市の市役所で働いてきました。本当にたっくさんの発見がありました。言葉も文化も風習も関東とは違う。日本国内でもこれまで少しは旅行で回ったけれど、青森県の人口4万足らずの町で一週間過ごしてみて、初めて日本って広いんだなって感じました。


「つがる」って地名を聞くと何を思い浮かべますか? 
津軽海峡冬景色、さう、確かにつがるは寒かったです。オホーツクからの「山瀬」という西風が吹いてきて東京よりもずっと寒かったです。僕はつがるって地名からは津軽海峡を思い起こし、そこからまたマグロ漁船を連想しました。

ただ行ってみると大間は青森県の東側、下北半島大間町つがる市日本海に面する半島の東側。でも日本海、見てきましたよ。船が数隻のみの小さな漁港があるだけど、なにか何かさびしい感じがする日本海でした。そこで取れるホヤ貝の刺身も体験。見た目はグロテスクだけど、青森地酒の「田酒」と至極の組み合わせです。


つがる弁にも初めて接しました。まるで外国のような響きでした。
〜な(貴方)、どさ(何処へ行くの)?
 〜〜わ(私)、ゆさ(湯へ行くの)。

現地の方々と一緒に遺跡発掘のお手伝いをしたのですが、我々より少しご年配方の会話は集中しないとまったく頭に入りませんでした。流して聞いてるとまるで朝鮮語のように聞こえるんです。でも、これって素晴らしいことです。英語にもアイルランド訛りや、スコットランド訛り、アメリカ訛り、ロンドン訛りがあるように、日本語もこんなにたくさんの話し方があるってのはやっぱりなにか素敵なことです。


味付け、食の習慣も少し違いました。関東で僕らが塩の味付けで食べてるものが甘いんです。例えば、茶碗蒸し。これ甘いです。卵の上にはゼラチンの層があります。繰り返します。茶碗蒸しは甘かったです。あとお赤飯。関東では塩ゴマで味付けますが、つがるでは…赤飯も甘くなってます。さらに、小さな小豆ではなく、甘い赤いお豆でした。でも赤飯の場合、甘い方が美味しいかも…って思いました。


他にも葬式は火葬後に通夜が行われたりとこの地域独特のやりかたがあることを知りました。からぶき屋根の屋敷や百万遍の石標。つがるについて知るにつれてもっと知りたいって思うようになり。。これってなにか。外国の文化について勉強するのも楽しいけれど、日本の中でのも地域ごとの文化、風習があるんだって、頭でそうなんだろうなとおもって、東京近辺で生活していると感覚としてそれに確証をもてなくて。今回日本の一つの小さな地方で、その独自の生活文化がまだまだ生きているのを体験できて、日本って広いなって思い、それだけで何かこの国を少し好きになれた気がします。


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glovesさんより面白いバトン。

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最近思う「日本」は?

この「日本」には感動!!!

直感的「日本」

好きな「日本」

こんな「日本」は嫌だ

この世に「日本」がなかったら

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ちなみにglovesさんの応えもなかなか「なるほど」

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・最近思う「イギリス」は?
どっこい馬力も誠実さも、なかなかあるんじゃないでしょうか。
・この「イギリス」には感動!!!
7/7の同時爆破事件直後、ロンドン市民が意地でも冷静だったこと。
・直感的「イギリス」
広い空、適当にいれる紅茶、よいラジオ局
・好きな「イギリス」
選択肢や情報が少ないところ
・こんな「イギリス」は嫌だ
確信犯的に傲慢なところ
・この世に「イギリス」がなかったら
イングランド人がイングランド文化についてもっと敏感になっていたことでしょう。