お寺の食事

お寺では質素、禁欲を旨としてみな修行しているわけですが、
坊主尼さんも人の子、食わねばなりません。
特に未熟ものの自分、よく腹が減る。

朝、昼、晩と食事は食堂で。
前の廊下で整列。一度お辞儀をしてから、皆一列、順序よく静かに入場。

仏の前で合掌。そして五観堂という戒めみたいのを唱えます。
−為成道業應受此食−というふうに。何事も修行のため。
見れば「禁語」と大きな張り紙が。


そして着席. すでに二碗、一皿の食事が目のまえに並ぶ。


いわゆる精進料理 、すべて野菜。


二碗には主食でさまざまな穀物が出される。五穀、粟や小豆ご飯やら、以外にも白ご飯が少なく、一度出されたときは感激。もう一粒一粒かみ締めるように食べた。
ここにいると本当に小さなことに感動する。
もう一碗は汁。これはちょっと薄味。
これも珠のコーンポタージュや豆乳が出されるとは自分のなかで小さな花火が打ちあがる。


ご飯や汁も大事だけど、具がなければすすまないのは、日本だろうが台湾だろうが、お寺の食事であろうが同じなわけで。メインでぃっしゅ観察。
瓜やかぼちゃが主な具。ついでだけど、料理方法はいろいろあり、飽きないんだけど、食材は同じよう物が。瓜、にんじん、、白菜、干しいたけ、もやしはへヴィーRotation。で野菜ばかりだとさすがに淡白で…


豆腐也。
まう自分の中では立派なお肉である。
調理方法はさまざま。

  • 油揚げ多く。醤油の染みた狐色、中は気泡の混じった淡白な白。身はなかなか弾力がある。この噛み応え、豆腐をメインにする理由かな。確かに、「がつん」と食べている感じがする。
  • ほかには豆腐でから揚げっぽく調理をしたのも。少し湿った感じの、いうなれば弁当に入れるような、すでにカリカリではない、から揚げ。これはなかなか美味。
  • 初めて茄子の天ぷらが、出たときには、わざわざ日本から来た僕のために…と思ったが、それから何度も出たので違うらしい。すでに台湾化した天ぷら。でも味も外見もあまり変わらなく、ご飯が進む。 

西洋化
面白いことに西洋料理っぽいものも珠に出される。

  • レーズンやナッツの入ったパン、…みたいな饅頭や。
  • 前述のコーンポタージュ。ドレッシングをかけたレタスサラダ
  • ほかには「ハムもどき」など。これは丸くて茶色。パンと一緒に出され、最初はクッキーかと思った。ほかにも「つみれもどき」などもあって、本当はみんな肉が恋しいんじゃないかとかんぐったりする。

しかしこれら「西洋料理」の受けはいろいろで、早速ハムもどきや、レーズンパンを交換トレードへ出す坊主もいたりする。


以上、
でも食べるって大事。小さな幸せです。