Video CD 禅之世界

スパイス@モロッコ

Video CDってDVDプレーヤーを持っていても、規格が異なるらしく、見られない。しかし、一念発起しプレーヤーをダウンロード。台湾から持ってきてたVCDを見る。NHKスペシャル、禅之世界、臨済宗のお寺の中へカメラが入る。


色々と思い出す:たとえば、食事風景。
生活も食事も、まったく他力に依る状況下では、贅沢を言えるような余地はない。しかしながら、こういった中でも、食べるということに伴う「欲」が、たった1ヶ月の体験を基に言うが、なくなる訳ではなかった。白米のおかゆに沢庵一切れというような素食であっても、食事時になればこれが美味しい、あれも食べたい、もっとたくさん食べたいという念が生じた。お寺にいたときは「欲」を律するための場所にいながら、かえって食欲や睡眠欲といったものを強く感じた。しかしながら、仏の教えとは乖離しているかもしれないが、このように、眠い、お腹が空いたと感じるのを、とても快いものだったと今は思う。満たすべきものはそれらくらいしかなかったから。



メモ:
David Copperfield、Charles Dickens
をもう少しで終える。一語一句多い文章が特徴的。
簡潔に書くのもよいが、こういったDickensの文体も、絶妙に物語の各情景を表す。単に描写を詳細にしているのでなく、必然性を持った一語一句多い文章。

流転の王妃の昭和史
清最後の皇帝溥儀の弟愛親覚羅溥傑の后、(旧姓嵯峨)浩の伝記。
溥傑の詩。湿っぽくなりがちなものも漢詩となって表されると、その堅さ故に、より人に訴えるものがある。中国語の文言wenyuan(古文)は一つ浮いた高さがある。こういう文章がかけたらと思うばかり。