アジャンター石窟とローラーコースタ

遺跡よりも道中の景色が面白い…と書いたが、やっぱり遺跡も。


アジャンターは紀元前2世紀頃よりの仏教遺跡。人里離れた渓谷に大小様々な石窟があり、19世紀にイギリス人に再発見されるまで、千年以上忘れ去られていた。千年を経た壁画が色鮮やかに残っており、仏像やそれ以前の仏塔が各石窟の中に安置されている。


石窟の中は神殿の様。ギリシャPantheonのように装飾こまやかな石柱が洞窟の中に中庭を作り、その奥の間に仏像、もしくは仏塔が置かれる。外からの光は柱の列を抜けてほんの少し仏像を青白く照らす。洞窟の中に独立した「仏殿」がある築かれている感じで、ただの穴ではない。洞窟は神秘的で言葉が出なかった。



仏教、ヒンドゥー教イスラム

  • 帰りはおんぼろバス、それこそがったんごっとん揺れまくるおんぼろバスで隣に座っていたら、僕のCDプレーヤーに興味を示す話し掛けてきた。CD(ぼぶぢらん)を聴かせてあげると喜んで、話が少し弾み財布から17世紀んもムスリムの偉人のカードを見せてくれた。
  • 今日見たアジャンターで遺跡の補修をしていた人の中には仏像に口付けてから仕事にかかる人もいた、仏教徒である。
  • そしてバスで走れば、街中、なにもない丘の中腹、いたるところにヒンデゥーの神を祭る場所がある。


今回の旅行で↑の三つの宗教のインド人に合っている。インドは歴史を振り返れば、アショカ王のように仏教を厚く保護した王様もいたし、何百年もイスラムムガール帝国支配下だった時代もある。時間軸だけでなく、地域別にも宗教色はさまざまにひろがっているだろう。アジャンターをみて思ったのは、インドで仏教も熱心に進行されていたんだな。。。ということ。


気持ちのローラーコースター
ただただ雑踏の町をあるいても、ちょっと一息バスにのりぼんやり田舎の牛を眺めてても、右へ左へ、あっちへこっちへと想像を掻き立てるインドは本当に本当に面白い。ただそれだけ楽しいかというとそうでもない。正直疲れる旅である。インフラは整っていなくバスや電車に乗るのは一苦労。町をあるけば、埃にまみれる。またひとたびホテルの外をでれば、リクシャーや物売りがぞろぞろと付きまとう。物を買うのも、乗り物(列車は除く)に乗るのも、定価などなく、その場その場での一バトル。ほっと一息というのは、行き先が確定したバスの中か、お湯が出るのが確認できた後のホテルでの一時くらいである。そんな風にしていると疲れが溜まってきて、いけないと知りつつも「インドの馬鹿野郎!」となってしまう。でも、電車が4時間遅れていらいらしているところ、窓の外、線路の上を手押しトロッコが えっちらこっちら通り過ぎていく。また観光地で値段をふっかっけられても人間不信になりかけるところ、握手ひとつだけで手助けしてくれる子供もいる。 


India, "love it or hate it" for me its both