人種差別 (サッカーを例に)

マルセイユアトレチコ戦の一部ファンの暴動のニュースが出ていた。


この事件は、特にマルセイユのファンの暴動及びこれを押さえるスペイン警察の映像が激しかったこと、またマドリッドのチームが制裁を受けた事件ということもあり、スペイン・メディアでも注目されていたが、イギリス等の外国のメディアを見れば、当日のファンの暴動自体よりも、スタジアムでの人種差別が、「また、スペイン」という形で、報道されていた。


スポーツにおける人種差別(またはこれの容認、)は特に最近においては、スペインの例がよく挙がっている。確かに、これは偏った見方かもしれないが、有名な例はいくつかある。また、イギリスや、サッカーにあまり関心がない米国の新聞までもが報道している事実から見ても、それなりに大きな関心事であることは確か。


イングランド対スペインの親善試合での黒人選手に対する罵倒、カタロニアGPにおけるハミルトンに対するもの同様の仕打ち、そして、広告のために(アジアということで、)目をつりあげてポーズを撮ったオリンピックの男子バスケットチームの行為は、少なくとも外国においては、人種差別に対する同国のinsensitivityの一例として問題視されている。


この点(スペインのスポーツ界における人種差別の問題)について、こちらの新聞を読む限りでは、否認または矮小化されている気がするが、またEl Pais紙の読者フォーラムでは活発な議論があり、以下のような意見もあったので下に引用してみる。


Lo siento muchisimo, pero yo estuve en el Bernabeú en el España-Inglaterra y he de decir que se me calló la cara de vergüenza al ver como se entonaban sonidos de mono cada vez que un jugador de color tocaba el balón y no eran 4 gatos precisamente. No sé si era por hacer la gracia pero lo que empiezan los más racistas acaban propagándose a parte del estadio. Creo que en nuestro país no tenemos conciencia de lo que es el racismo realmente ni de la imagen que damos al exterior con este tema. Aunque piense que los ingleses son más racistas que nosotros creo que tienen mayor conciencia de lo que es este fenómeno y al menos, aunque siga existiendo, tienen verdadera voluntad en erradicarlo.


<要約>
その日、スペイン対イングランドの親善試合の会場にいたが、イングランドの黒人選手がボールに触れる度に、猿の鳴き声を以て罵倒するベルナネべウのファンを目の当たりにし、恥ずかしさで顔を覆いたくなった。我々は、人種差別が何か、そして(それを行う)我々が世界にどのようなイメージを与えているかについて、きちんと認識していないのではないか。確かにイングランド人の方が人種差別的だとは思うが、彼らは何が人種差別であるかについて、きちんとこれを理解している。実際のところ、イギリスにおいても、まだ人種差別は残っているが、少なくとも向こうでは、これをなくそうとする努力はしていると思う。



自分としては、どこの国にも外国人に対する何らかの偏見は存在すると思うが、何がいけないことであり、周りがこれを許容しないこと、この点を(教育)出来ている国と出来ていない国の間に差がある気がする。スペインについては、地域差もあるのかもしれないが、少しこちらに住んでみた感触からすると、正直後者に属するのではないかと感じる。