Fuegos de Euskadi (バスクの火)
バスク自治州(Pais Vasco)サン・セバスティアンまで旅行。
電車が毎日一本、6時間で到着。9月にサラマンカへ来てから初めての旅行だったのだけど、いささか貧乏なこの地方都市の生活に馴染み過ぎたのか、スペインで最も豊かとされるバスク自治州・サンセバスティアンの豊かさと心地よさが眩しかった。
羊飼いが羊を追うサラマンカを北東へ向けて走り、バスク州へ入ると、最初に通る州都ビトリア辺りから、周りの様子が違ってくる:
(1)砂漠・荒地の景色が、紅葉の並木通りに、(2)コンクリートの集合住宅に代わり、庭付き一軒屋が目立つようになり、(3)通過する駅舎もだんだんと飾りが豊富にそして綺麗になってくる。
他には、特に「何が」というわけでもないけれど、道歩く人々の様子も、どことなく余裕があるように見える。
・バスク自治州は、産業革命以降、常にスペインで最も豊かな地域であり続けてきたのだけど、たまたま今日、大学の講義で、スペインの自治制度について言及があった。バスク(と隣のナバラ)は、スペイン国内で唯一、国ではなく県レベル(自治州の一つ下の行政主体)で徴税している自治州で、県で一律に徴収した上で、それぞれの県が国から享受していると思われるサービスに応じて、一定額を国へ支払うシステム*1を採っている。